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Channel: 歯科技工管理学研究
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日本小児歯科学会 これからの小児歯科保健のあり方について

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はじめに

一般社団法人日本小児歯科学会は、その活動理念として、日本における小児の歯科保健・医療の向上と推進に寄与するために、さまざまな活動を通じて努力している。小児歯科医療については、現在「小児歯科診療の基本ガイドライン」を作成中で、その中に小児歯科医療のあるべき姿をしっかり示すことができると考えている。しかしながら、将来の子どもたちの歯と口の健康を推進していくために大変重要な「これからの小児歯科保健のあり方」については、系統だった提言はあまりしてこなかったようである。  2007年度、日本歯科医師会が2015年までの中長期的展望を示す「歯科保健・医療政策ビジョン」を提言しているが、その中に、小児期の歯科保健の重要性にも言及しているが、小児期の歯と口の健康は、生涯に亘る歯科保健を推進し、国民の8020運動を達成していくためには、最も重要なライフステージであることは明白である。

今回、小児の歯科医療・保健を担っている本学会から、国民の小児歯科保健のさらなる向上のために提言する。国民の歯と口の健康を守る「歯科保健法」のないわが国において、将来的には国が、本学会をはじめとして、他学会、さらには多くの有識者により、健康日本21における「歯科保健」のさらなる充実や「食育基本法」への小児歯科保健の重要性の位置付け等を図っていくことができる一つの契機になることができれば幸いである。

2008年3月8日
一般社団法人 日本小児歯科学会会

1.小児歯科保健を推進する制度・組織の現状と課題および対策

http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index06.html

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